東京国際家具見本市に出展 2005/6/14 最近は秋の 「東京国際家具見本市」 で発表する新作家具のデザインを
忙しくまた楽しみながらしています
今回は木製イスを中心に何点か出します
アイデアスケッチから図面化して何度か試作を繰り返し作っていきます
皆さんが家具屋さんやインテリアショップで観る家具がこのような経路で
生まれてくるんですよ
また皆さんにお見せできるでしょう
さて今回のテーマは 「人間工学と精神工学」 について書きます
精神工学は私がつけた名前です
学生時代から人間工学を学び、それに伴った家具をデザイン設計してきています
座り心地のいい角度や奥行きや背のアールなど、、、、
大学の授業の人間工学では 日本でその道の第一人者に習いました
新幹線のイスを設計した実話を使った授業が進められたのを覚えています
私は大阪出身で大学が東京ですから新幹線はよく乗っていて
当時は足元のスペースも無く座り心地の悪い印象しかなかったから
先生に反抗的でした
そのときに精神工学はないんですか?と先生に食って掛かった時にこの言葉を
使ったのが最初だったです
ちなみに人間工学の成績は優でした
やはり効率だけではすまない時代がきましたね
趣味趣向の要素が多い家具デザインですから一概には人間工学だけでは
所有していて満足いかないです
そんなわけで好きなイタリア家具の本場ミラノに行く事になったのですが、、、、、
イタリア家具は人間工学を無視してデザインしたイスでも欲しいと思わせるところがあります
部屋にあるだけで収まる、という感じ。
これを私は機能を持ったオブジェと呼んでいます
家具は 「インテリアのオブジェ」 私の目指すところです
とはいえ普通の家具の仕事の方がほとんどですからご安心を。
先日も某新聞社の日曜版のコラムのお手伝いしましたが そのテーマが食堂セットでテーブルの高さやイスの選び方などなど、、、、、
ご覧になった方もいらっしゃるかもしれませんが
私の本音はあまり人間工学に基づいて選ぶよりはご自分が気に入ったものを使えばいい、です
我々は食器を持ち上げて食べます
西欧では食器を決して持ち上げるなどしませんね
食文化が違いますからテーブルやイスなどお好きなものをお選びください
一つだけアドバイスをするなら
イスに座ってテーブルに向かったら背筋がきちっと伸びる高さがいいです
あまりテーブルが低くて背が曲がるのはあまりよくないですよ。
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